水虫の主な症状や悪化した時の症状

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水虫は足に発症することが多い病気ですが、一口に足の水虫と言っても、発症部位によって現れる症状は異なります。足に発症するものは、大きく趾間型・小水疱型・角質増殖型の3つの種類に分類されます。

趾間型は、足の中でも蒸れやすい指の間に発症する水虫で、3種類の中でも最も多いタイプです。特に、中指と薬指の間、薬指と小指の間に発症しやすいという特徴があります。また、趾間型はさらに湿潤型と乾燥型の2つのタイプに分類されます。湿潤型は、皮膚がふやけてジュクジュクした状態となりかゆみを伴うのが特徴です。一方、乾燥型は、指の間の皮膚がカサカサした状態となり、放置するとひび割れを生じることもあります。

小水疱型は、直径2~3㎜程度の水泡が発生するタイプです。初期段階では、土踏まずを中心とした足裏に水泡が発生しますが、症状が進行するとともに、足の側面まで発症部位が拡大していくことも珍しくありません。また、初期段階ではかゆみを伴わなくても、次第にかゆみが強くなっていき、赤く腫れあがってしまうこともあります。さらに、症状が進行すると、発生した小さな水泡が融合して大きな水泡になることもあります。治療を行う際は、水泡を潰さないようにするのが基本ですが、水泡が破れると内部に溜まった液が出て、次第に乾燥して皮がポロポロと剥けていくため、患部を刺激しすぎないことが重要です。

角質増殖型は、かかとを中心とした足裏の皮膚が厚くなり、皮膚がむけたりひび割れが生じるのが特徴です。かゆみを伴わないことに加え、皮膚がカサカサした状態となるため、単に皮膚の乾燥と間違えてしまい放置しがちです。しかし、ひび割れが皮膚表面の角質層だけでなく、毛細血管や神経が通る真皮まで達すると強い痛みが生じるため、早期段階での治療開始が重要です。

これら3種類の水虫は、放置すると症状が悪化したり発症部位が拡大したりするだけでなく、二次感染を引き起こす可能性があります。特に、趾間型のジュクジュクした水虫は二次感染を引き起こしやすく、白癬菌以外の細菌に感染すると、症状自体が悪化するだけでなく、足全体が赤く腫れたり痛みを伴うようになります。また、足の付け根のリンパ節が腫れたり、発熱を生じることも珍しくありません。

さらに、白癬菌に対するアレルギー反応である白癬疹を発症することもあります。本来、水虫は白癬菌が感染した部位に症状が現れますが、白癬疹は白癬菌が存在しない部位に発疹が生じる疾患です。多くの場合、手に水泡が生じるのですが、ひどい場合は全身に発疹が発生することもあります。基本的に、足の水虫治療を行うことで症状は改善しますが、白癬疹の症状が強く現れているときはアレルギー反応を抑えるためにステロイド薬が用いられることもあります。

このように、水虫には様々なタイプがあり、一見しただけでは水虫と気が付かないものも多く存在します。重症化すると、日常生活に支障をきたすケースもあるため、足に異常が発生したら医療機関で顕微鏡検査を受けた上で治療を開始することが重要です。

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