爪水虫にはラミシール錠が完璧に効きます

水虫の足裏

爪水虫は、水虫の原因菌である白癬菌が爪に感染することで発症します。多くの場合、足の水虫を放置していることで、白癬菌の感染部位が拡大することで引き起こされるとされています。爪水虫は、水虫の代表的な症状として広く認知されているかゆみを伴わないため、見過ごしやすく症状が進行するまで気が付かないケースが多いため注意が必要です。

爪水虫の初期段階での症状としては、爪の一部が白く濁ったり、表面に白い筋が発生するなど変化が生じますが、この段階で治療を行う人は少ないと言われています。症状が進行すると、爪の厚みが増すとともに爪の濁りが黄色に変化していき、爪全体が変形してしまうこともあります。さらに症状が悪化すると、爪がボロボロと崩れ落ちたり、爪全体が剥がれ落ちてしまうケースも珍しくありません。この段階まで症状が進行すると、靴を履くだけで痛みを生じるようになり、歩行が難しくなる人も多く存在します。

また、爪がボロボロの状態で家の中を歩き回ると、こぼれ落ちた爪の一部に触れることで家族感染につながる恐れがあります。もちろん、発症部位が爪以外の水虫の場合でも家族感染には注意する必要がありますが、爪水虫の場合は特に注意を払わなければいけません。さらに、糖尿病などの影響で抵抗力が低下している人が爪水虫を発症すると、合併症を引き起こしやすくなり、最悪の場合は足の組織が死滅して足の切断につながる恐れがあります。そのため、糖尿病の人は、合併症を防ぐためにも初期段階で治療を開始することが非常に重要です。

通常の水虫の場合、塗り薬などの外用薬による治療が行われるのが一般的ですが、爪水虫の場合、外用薬を使用しても爪が邪魔をして白癬菌まで有効成分を浸透させることが難しいため、治療には内服薬が使用されます。ラミシール錠は、爪水虫の治療に広く使用されている内服タイプの抗真菌薬です。内服薬であるラミシール錠は、爪に邪魔をされることなく、体の内部から白癬菌にアプローチすることで抗真菌薬の効果を発揮させます。ラミシール錠の有効成分であるテルビナフィンは、真菌の細胞膜に欠かせないエルゴステロールという成分の合成を阻害するという効果を有しており、細胞膜が合成できなくなった真菌は増殖及び生命活動を維持できずに死滅していくのです。

爪水虫の治療にラミシール錠を使用する場合、1日1回食後に1錠(テルビナフィンとして125mg)服用します。爪に感染した白癬菌を完全に排除するには、24週間程度必要とされますが、症状や年齢によっては延長されることもあります。そのため、ラミシール錠の使用期間については医師の指示に従うようにしましょう。なお、飲み忘れを頻繁にしていると治療が失敗する可能性が高まるため、くれぐれも飲み忘れには注意してください。

また、爪水虫は他の病気と間違える可能性がある病気です。自己判断で抗真菌薬を使用して、仮に他の病気であった場合は、症状の悪化につながる恐れがあります。したがって、爪に異常が発生した場合は自己判断せずに、必ず医療機関を受診して検査を受けた上で治療を開始しましょう。

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